アリバイの証明
(続き:アリバイ調査その2)
正確にいうとジャンケンとは違う「戦争」って遊びでした。
グーが軍艦でチョキが沈没、パーが破裂って言葉になってるゲームです。
MとHは何度も何度もその遊びをくり返していました。
そのことを話せば私たちのアリバイも証明されるだろうし、Mも私のアリバイを証明してくれると思うから心配ないと思っていました。
そして授業時間をつぶしてまでのアリバイ調査が始まりました。
クラスメイトは順番に一人ずつ隣の空き教室に入っていく。一人が戻ると次の一人が空き教室に入っていく。
担任の先生としてはどういうことを考えてこれを行ったのでしょう。
クラスの生徒の中の一人が「盗ったのは自分です」と正直に言うのを期待していたのでしょうか。
ここには先生とあなたしかいないのだから、正直に話していいんですよ、ってな具合で。
それとも、生徒の中の誰かがこのようにやろうと決めたのでしょうか。
クラスの問題は子どもたち自身で解決させる、そういう考えの先生だったのか。
その場合は、担任の先生はそれに協力しただけの立場になります。
どういう形にせよ、事が行われている以上さっさと自分のアリバイを証明して終わらせたいと思っていました。
私の前の席に座っているMが空き教室に入っていきました。
Mの後で私がMのアリバイを証明してあげようと思っていました。
しばらくするとMが戻ってきたので、次に私が空き教室に入りました。
(続く)
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